B級モノ博士・泉 麻人(コラムニスト)2010/07/03

80年代90年代の、いわゆるメインストリームに対抗すかのようにB級的なもの(B級グルメなど)が流行った。

泉麻人(イズミ アサト)を知ったのは、実は本ではなくTVの深夜番組枠で
新人ロックバンド発掘的な番組のMCをしていた姿である。
(デビュー前の米米クラブも出演していた!)
業界人風味の、ホッペがてかっとしたとっちゃんボーヤな人だった。

コラム『B級ニュース図鑑』を読んで、思考回路/笑いのツボが同じ人とわかり、以来、気になるコラムニスト/エッセイストの一人になった。

久々に、新刊『東京普通の喫茶店』なる本が出るので、Amazonで調べたら
まだ読んでない本がザクザクあった!
で、中古品は¥71とか¥118じゃあありませんか!
即、ポチッとな。です。


<東京ディープな宿>
 東京にある、基本的に昭和からある誰も泊まらないような(笑)旅館を中心
 に取り上げ(実際に宿泊)、旅行者の気分でその街を散策する(食べる/飲
 む)というもの。 
 各々の宿・街にある彼が調べたり聞き出したりした「昭和」が色濃く蘇る。
  
表紙にも写っている『西郊ロッヂ(荻窪)』は、もともと高級下宿で戦時中は日本無線の寮として接収され、その後旅館として再開業したそうだ。


<なぞ食探偵>
 なぞめいたヘンなネーミングの料理を食べ歩く、という企画モノ。
 読売新聞に2003年〜2004年に連載されたそう。
例えば、ドイツ風ライス(日本橋「レストラン東洋』)、トロイヤン(浅草・
キッチンナポリ)。。。など、店名もかなり昭和なところが多い。
肉吸い(大阪・千日)や、ゼリーフライ(埼玉・行田)など名前の知れたモノ
もある。

ドイツ風ライス・・・ケチャップライスに卵の薄皮焼きをかぶせてデミグラス
          ソースがかかっていてカニのむき身が一個乗っている。

トロイヤン・・・・・注文してから出てくるまでが「トロイやん!」。。じゃ
          なくて。。。デミグラスソースで炒めたスパゲッティの
          上にトマトなどが入ったオムレツがのっかっている。

名前の由来は、店で尋ねてもたいていはナゾのまま。
          


右か、左か。2010/05/24

少し前に読み終わった本。

文春文庫35周年記念として何人かの作家が選んだ日本文学秀作選の中で
沢木耕太郎編『右か、左か』。



沢木耕太郎といえば『深夜特急』。
なぜか日本人バックパッカーのバイブル(笑)と言われている本だけど、それをバブル真っただ中に読んだ私は自分探しの旅に出るほどヒマじゃなかった。
ま、それはそれとして。。。



趣味の偏った本の読み方をしているので、まだまだ昭和の(戦後すぐの時代を題材にしたものとか)日本文学を読んだ数が少ない。

向田邦子、藤沢周平、江戸川乱歩、村上春樹は冊数読んでるけど、
阿佐田哲也、吉行淳之介、開高健、坂口安吾。。。
自分じゃ手に取らないであろう作品も、こうしてオムニバスになってると
読むキッカケになる。

それにしても芥川龍之介、江戸川乱歩の『読ませる力』はスゴイ。





サイゼリア。『めくらやなぎと踊る女』。2010/04/23

パーマ屋さん、いや、ヘアサロンの割引券をもらったので隣町まで。

平日昼間のサイゼリアは、おばさんのグループで混んでいた。。。
ミラノ風ドリア、美味しくなかったよ。メニュー選び失敗。安いとはいえ、悔しい!


前から買おうと探していた本、思いがけず本屋で見つけ購入。






何年か前に出版された逆輸入の短編集第一弾『像の消滅』。
(姉のマレーシア人のダンナさんも村上春樹好きなので、英語版を誕生日にプレゼントしたら、とても喜んでくれた。)

村上春樹の短編は何回読んでも、初めて読んだような気になる。
内容もちゃんと憶えているはずなんだけど、なにかしら小さな発見がある。
そして、題名の付け方も秀逸。

彼については、また別の機会に書きます。
今、『1Q84 BOOK3』読んでる最中だし。