Dr.パルナサスの鏡。2010/02/05

テリー・ギリアム監督の映画『Dr.パルナサスの鏡』観てきました。
モンティパイソンの一員、手掛けた作品は『未来世紀ブラジル』『フィッシャー・キング』など。
モンティパイソンではアニメ製作もしていた彼独特のビジュアルに対する
世界観が好き。



ヒース・レジャーの急逝で撮影が中断していたが、
彼と親交があったジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルが
代役をして完成させたという作品。
そのせいもあってか、ストーリーの焦点がややぼやけていた気がするが、それとは関係ない最後のワンカットで涙腺ゆるんだ。。。追悼作品だね。


銀座ミキモト前には見事な寒紅梅が。
            
            足下に注目。
      こちらも見事な苔です。

デパートのディスプレイはバレンタインさ。



映画音楽(soundtrack)*3*2010/01/27

『マグノリア』と『ブレード・ランナー』。




<マグノリア>監督:ポール・トーマス・アンダーソン
 この映画の監督がエイミー・マンのファンで、彼女の曲を映画化したと公言
 している。なので、3時間ぐらいの長いミュージックビデオであると言って
 もいいかもしれない。
 この映画でエイミー・マンを知ったのだけど、彼女の『呟くような歌い方な
 のに力強い声量』がとても魅力的。
 ストーリーはいくつかの別々に起きた出来事や人々が、実は少しずつ関わっ
 ているという私の好きなパターン。
最後はなぜかカエルが空から降ってくる。こういう不条理な終わり方もいい!



<ブレード・ランナー>監督:リドリー・スコット
 もう、言う事無し!の、今まで観た好きな映画のベスト5に入る。
 ビデオも何度観た事か。。。
 原作はフィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
 映画が原作を凌駕している、というか全く別ものかな。
 音楽担当はヴァンゲリス。テーマ曲もいいけど、『OneMorKiss,Dear』
 というジャズの女性ボーカルの曲が印象的。
 ハリソン・フォードもまだそれほど有名じゃない時期だったし、レプリカン
 トのレイチェル役のショーン・ヤングがもの凄く綺麗!
 ルトガー・ハウアーの白い鳩が飛ぶ場面と「我々は何処から来て何処へいく
 のか?」という台詞。。。。
 そして、ネタバレかもしれないのでシール貼るけど、
 ハリソン・フォード演じるディカードは実は
 レプリカントだったんじゃないかと、思う。



映画音楽(soundtrack)*2*2010/01/25

さて今回は、『NIGHT ON EARTH』と『BASQUIAT』。



<NIGHT ON EARTH>監督:ジム・ジャームッシュ
 ジム・ジャームッシュの映画は派手な展開はないけれど、しみじみとおかし
 くて悲しい。
 ロスアンゼルス/ニューヨーク/パリ/イタリア/ヘルシンキである時間帯
 に起きたタクシー内の出来事をオムニバス形式で撮った映画。
 テーマはタクシーの中だけに「会話」。
 監督の友人でもあるトム・ウェイツが曲を提供している。
 ぼそっと低い掠れ声が内容の雰囲気にピッタリ。
 全編にわたって、心の機微がうまく織り込まれているエピソードだけど、
 イタリア扁では『ダウン・バイ・ロー』にも出演したロベルト・ベリーニ
 が運転手で、神父さんをお客に乗せて。。。結果は書かないけどブラック
 ユーモアな結末。


<BASQUIAT(バスキア)>監督:ジュリアン・シュナーベル
 1980年代に活躍したアーティストで27歳の若さで亡くなった
 バスキアの実話をベースにした伝記的映画で、当時のアメリカのアート
 シーンとともに描かれている。
 監督のジュリアン・シュナーベル自身もアーティストで彼の友人だった。
 音楽監修はベルベット・アンダーグラウンドのメンバーだったジョン・
 ケイル。
 彼が聴いていた音楽(PIL/PJ Harvey/Joy Division etc.)がピックアッ
 プされている。
 出演陣もA.ウォーホルを演じるD.ボウイ、G.オールドマン、D.ホッパー
 などアクの強い個性的な俳優ばかり。なんとまだまだ駆け出しのベニチオ・
 デル・トロが友人役を演じている(写真右上)。
 
両作品とも、また改めて観たくなってきた!!